~誰にも言えない“悩み”に、確かな知識と安心を~
はじめに:尿失禁は“誰にでも起こりうること”
「くしゃみでちょっと漏れる」「トイレに間に合わない」「夜何度も起きる」
これらはすべて、尿失禁(にょうしっきん)のサインかもしれません。
実は、日本では40歳以上の女性の約4割、男性の約2割が何らかの尿失禁を経験していると言われています。しかし、多くの人が「恥ずかしいから」「年のせいだから」と相談をためらい、適切な治療にたどりついていないのが現状です。
このページでは、尿失禁の種類から原因、治療法、セルフケアの方法までを徹底的に解説します。
尿失禁の種類
尿失禁といっても、実は種類によって原因も治療法も異なります。
① 腹圧性尿失禁(SUI)
- 咳、くしゃみ、運動時などお腹に力が入ったときに尿が漏れる
- 女性に多く、出産や加齢、骨盤底筋のゆるみが原因
② 切迫性尿失禁(UUI)
- トイレが間に合わず漏れてしまう
- 膀胱が勝手に収縮してしまう「過活動膀胱」の一症状
③ 溢流性尿失禁
- 尿が出にくく、少しずつあふれて漏れてしまう
- 男性に多く、前立腺肥大や神経障害が原因のことも
④ 機能性尿失禁
- トイレに行きたくても行動的・認知的な理由で間に合わない
- 認知症や運動機能の低下と関連
尿失禁の主な原因
- 骨盤底筋のゆるみ(加齢・出産・運動不足)
- 女性ホルモンの低下(更年期)
- 前立腺疾患(男性)
- 膀胱の過敏性
- 脊髄・神経の障害
- 利尿剤・カフェイン・アルコールの摂取
- 生活習慣やストレス
診断と検査方法
尿失禁の種類を特定するには、以下のような診察や検査が行われます。
- 問診・生活習慣の確認
- 排尿日誌の記録
- 尿検査・エコー・残尿測定
- 尿流測定・膀胱内圧検査
- 骨盤底筋の超音波評価(当院では「見える化」に対応)
治療方法の選択肢
尿失禁は治療できる症状です。重症度やタイプに応じて選択肢があります。
腹圧性尿失禁は
1.筋肉が弱るタイプ 2.粘膜支持組織が弱るタイプ 3.骨盤底筋を上手く使えない3タイプに分類されます。これを見極めることが大切です。
🔸 骨盤底筋トレーニング(PFMT)
→ 女性も男性も有効。専門家の指導で継続するのがポイント。骨盤底筋を上手く使えない、より効率が良いトレーニング方法を体得していきます。

🔸 薬物療法
→ 過活動膀胱には抗コリン薬やβ3作動薬など。
🔸 高テスラ磁器刺激治療(スターフォーマーなど)
→ 骨盤底筋を非侵襲的に鍛える新しい方法。
30分間で約5万回の筋肉の収縮が得られます。

🔸 レーザー治療(女性のGSM対策も含め)
→ 外陰部・尿道周囲の萎縮に伴う漏れに効果。
→尿道レーザー、腟レーザーを組み合わせコラーゲン産生を促し支持組織を強化します。

🔸 PRP(多血小板血漿)尿道括約筋注入療法
→ 自己修復力を高め、膀胱や尿道の機能を改善。

🔸 手術療法(TVT、TOT、前立腺手術後の人工括約筋など)
→ 中~重症例では有効。低侵襲手術も普及。

セルフケアと日常生活の工夫
- 骨盤底筋体操を毎日続ける
- トイレトレーニング(膀胱訓練)
- 食事(カフェイン・アルコールを控える)
- 便秘の予防
- 骨盤周囲の冷えを避ける
- 体重管理(肥満はリスク)
尿失禁は恥ずかしいことではありません
「もう歳だから…」
「我慢すればそのうち治るかも…」
そんなふうに思わず、正しい知識と対策を知ることが、悩みから解放される第一歩です。
当院では、女性・男性それぞれに合った治療を個別にご提案しています。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 尿失禁は自然に治ることもありますか?
→ 軽度であれば治ることもありますが、早めに対処した方が再発予防になります。
Q. 骨盤底筋体操はいつ始めればいいですか?
→ 今すぐが最適です。年齢に関係なく効果が期待できます。
Q. 男性でも尿失禁になりますか?
→ はい、前立腺肥大や前立腺がん手術術後に多く見られます。前立腺がん術後尿失禁は「PPI:Post Prostatectomy Incotinence」と呼ばれ、治療法の提示はされてない方が多いと思います。
最後に:あなたの「困った」を「解決」に変えるために
尿失禁は決して特殊なことではありません。
恥ずかしさや我慢が、症状を悪化させてしまうこともあります。
尿失禁治療の専門医療施設だから、豊富な治療オプションを選ぶあるいは組み合わせることができます。
私たちは、「からだの声」に耳を傾け、患者さん一人ひとりの悩みに寄り添う医療を提供しています。
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🕒 平日9時~21時/土曜診療あり
