緩和的手術療法(Mass redaction)

 手術は根治手術だけ?

 エビデンス(生命予後期間)だけが、全て?

 緩和的手術療法のあり方とは?

手術は根治手術が大前提です。しかし、腹部で癌や肉腫などが進行し腸閉塞、疼痛、出血などそのもので急変が想定される場合は、ご本人の終末期の考え方や整理整頓期間などに合わせた治療提供も必要だと考えています。

 他院で浸潤性膀胱癌と診断され、約10年間、根治療法(膀胱全摘、化学療法、放射線療法など)を拒否され続けた方でした。膀胱に腫瘍が充満し腹壁浸潤、両側尿管閉塞で出血、疼痛のため亀田総合病院を受診されました。ヘモグロビン5.6で、恐らくそのまま緩和医療で長くても2-3週間、短いと数日の可能性もある事をお伝えしました。我々も緩和一択かと考えましたが、動物の保護活動をされていた方で、今まで保護活動のため、根治治療ができなかった事を知りました。動物の保護活動の引き継ぎ期間や、膀胱痛をなんとかして欲しいとの訴えがありました。いわゆる根治療法としての生命予後は伸ばすことはできないが、出血や疼痛に対しての手術で少なくとも現状よりは生命予後が延長し疼痛緩和ができる可能性をお伝えしました。

 先日、輸血後、腹腔鏡下膀胱全摘+回腸導管造設術を施行しました。両側腎瘻が抜け、退院に向けてリハビリを開始されています。

 今後化学療法などの追加の有無はご本人のご希望に添って検討することとなります。


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