本日は、様々な頻尿の方がいらっしゃいました。
症例1:行きたくなると我慢できないような症状になる。職場が変わり、一日中座り仕事。
【排尿日誌】:1回尿量150-800ml、排尿回数7回、1日排尿量1500ml
【OABSS(過活動膀胱症状スコア)】:0034=7
過活動膀胱の尿失禁合併タイプと診断で間違いではありませんが、800mlまで溜めれる膀胱であることから膀胱以外の刺激症状も疑いたくなります。内診では両側の閉鎖筋にかなり強い圧痛があり、左に優位でした。理学療法士より筋膜リリース、その後姿勢やストレッチ、可動訓練などを行いご理解頂けました。ご自身の症状と診断がマッチしたことに大変喜んでおられました。
症例2:過活動膀胱の症状があり治療を希望されてこられました。2週間前に膀胱炎と過活動膀胱の診断で、抗生剤と過活動膀胱治療薬を処方され、やや改善しましたが、尿沈渣で白血球が改善しないため、膀胱鏡を施行。所見は慢性膀胱炎、腟PH8.5(<5)、骨盤臓器脱(膀胱瘤)grade2、腟粘膜、尿道周囲粘膜の萎縮・発赤ありでした。GSM(閉経関連尿路性器症候群)に伴う陰部の乾燥で乳酸菌類の低下が原因です。潤いケア、抗生剤、局所女性ホルモンの投与となりました。願わくばレーザー治療の併用が良いと考えられるケースです。
症例3:過活動膀胱治療薬を4,5年内服し、ボトックス注射で改善された方の6か月目の受診。過活動膀胱薬の併用はありますが、一番いやな症状が出てきていない、早くボトックス注射やっておけばよかったという方でした。インストラクターをされていて、いつも気になっていた症状がないことで仕事に打ち込むことが出来ているとお話しいただきました。
頻尿の原因もいろいろです。頻尿を引き起こす原因にあった治療を選択することが近道であることは言うまでもありません。頻尿や不快な症状から病態を推察し治療に繋げていきます。本日は、どの方にも「ショックだけどいろいろ理解できたから良かった」とコメント頂け、骨盤底診療所の名に恥じない診断と治療選択肢を提示できたと感じた一日でした。
過活動膀胱膀胱:
通常、膀胱は尿がたまり、一定の容量に達すると収縮して尿を排出しますが、過活動膀胱ではこの収縮が予定よりも早く、通常の排尿の制御が崩れることがあります。
過活動膀胱の主な症状には、頻尿(通常よりも頻繁な排尿)、切迫感(急な尿意)、尿漏れ(尿をコントロールできない場合がある)などが含まれます。この状態は神経系の異常、膀胱筋の異常な収縮、炎症、感染症などが原因となることがあります。
過活動膀胱の治療には、薬物療法、行動療法(トイレのタイミングの調整や骨盤底筋のトレーニングなど)、物理療法、時には手術が含まれます。
