2泊3日の腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)

本日は、骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱)の方のLSCでした。70歳代の方で「子宮卵巣など取らなくてよいなら、できる限り自然のままで」とのご希望でした。手術は腟前壁・後壁のリペアを行い手術時間2時間、出血少量でした。手術後3時間で歩行、食事開始です。

 子宮や卵巣を取らずにLSCはできるのかと言う患者希望に、子宮を取らずにLSCをしたことがない先生は困惑されるケースです。

 2008年にフランスIRCADを訪問した時には、子宮を温存するLSCが行われておりました。その術式の術後10年の手術成績は子宮切除と変わりません。私自身は、その当時(若かりし頃)「子宮も取れる、卵巣も取れる」って外科医としてかっこ良いのではとも思った事もありました。しかし、治療ターゲットが脱である以上、子宮を取らなくて治せるなら取らずに治す。切除する理由(子宮筋腫や内膜症あるいは子宮内膜の異形成・子宮瘤膿腫など)がはっきりしている方には積極的に勧めますし、今後のメンテナンスフリーにしたいと言うご希望なら切除します。「手術の体への負担は?」と言われると、子宮を切除しない方が、身体の中での火傷(凝固)、出血、創傷面積、術後のメッシュ感染症などのリスクは低いと考えるのは普通です。ですから、「先生の良い方で」と言われれば、子宮温存・卵巣温存です。

 


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