骨盤底診療を伝えること、プライバシーの狭間で

日本橋骨盤底診療所

日本橋骨盤底診療所では、婦人科・泌尿器科・外科・整形外科、それぞれの分野の知識と技術を横断的に統合し、これまで見落とされがちだった「骨盤底の不調」に特化した診療を行っています。

 私たちがこの診療所を開設した理由は、従来の「臓器別」の枠組みでは診断や治療にたどり着けなかった多くの患者さんがいらっしゃったからです。たとえば、膀胱炎の再発予防や、尿失禁の骨盤底筋トレーニングは、泌尿器科や婦人科だけでは不十分で、整形外科的視点が必要となることもあります。また、下腹部の痛みや陰部の不快感などは「骨盤痛症候群」として片づけられ、どの科にかかっても解決しないケースも少なくありません。

 このような背景から、骨盤底に関わる症状を包括的に診る専門施設として、日本橋という日本の中心地に診療所を開設しました。医療法人社団「陸合社」として新たなスタートを切り、「陸合」には、東西南北・天地すべての方向から知識・技術・人が集まり、エネルギーが溜められるいう想いが込められています。そしてそれらが六方に広がりまた帰ってくるような循環を思想的なハードウェアとしてイメージしたからです。

 当院では、専門性の高い診療を提供するとともに、同じように日常臨床で診断や治療に悩む医師・看護師・理学療法士が、学びの場として訪れてくださることもあります。これまで診断がつかなかった、治療にたどり着けなかった患者さんに希望を届けるため、専門的な診断方法を学びたいとの思いからです。当院にかかられる方の8割は他院で治療された方です。そのことから同じような診療を提供できる施設が全国・世界に広がっていくことを目指しています。

 しかし、診療の場では何よりも患者さんとの信頼関係が大切です。治療を受けるにあたり納得が出来なければ良い治療に繋がりません。

 本日いらした方は骨盤臓器脱でレーザーを希望されていました。骨盤底筋が動かないことが一番の問題点ではありました。骨盤底筋の正しい使い方やペッサリーの自己着脱を利用し、骨盤臓器脱の矯正がベストな治療だということにたどり着いたにもかかわらず、配慮が足りなかったために治療に結びつかなかったことに深く反省しています。

 研修に同席するスタッフについては、事前に必ずご希望を確認させていただき、プライバシーには最大限の配慮をいたします。ご不快に感じられた方には、心よりお詫び申し上げます。

今後も、骨盤底診療の質をより高め、多くの方に貢献できるよう努力を続けてまいります。

何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。


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