2025.10.15浜松で「尿路損傷の修復術」の講演会。
スライドもほぼ完成し、ふとこれまでの歩みを思い返しました。
大阪済生会中津病院での2年間。
そして静岡済生会総合病院では臨床、プライベートも充実した日々でした。トラブルシューティングの際は、
切目部長がいつも駆けつけ、助けてくださったことを今でも鮮明に覚えています。
切目部長の温かさ、的確な判断、そして背中で語る姿。
それが、今も私の中に生き続けています。
自分の「理想の部長像」と聞かれれば、迷わず切目部長の名を挙げます。
そして
2010年10月6日、切目先生の命日。
改めて先生への感謝と敬意を胸に、あの頃の思いを噛みしめています。
修復術との出会い
泌尿器科医6年目、初めて目の当たりにした Boari Flap。
その衝撃は今でも忘れられません。
この術式との出会いが、その後の私の修復術を形づくる原点となりました。
当時は「若いのに手術が上手いね」と言われることもありましたが、
実際には修復術の難しさに圧倒され、
その重みを肌で感じていました。
亀田総合病院での転機
11年前、亀田総合病院で初めて参加した修復術。
外科手術中の尿管損傷に対して用いたのが、あの Boari Flap でした。
当時、泌尿器科内でもこの術式を知る人はほとんどいませんでした。
外科の先生からは「もっと低侵襲な方法はないのか」と手術中、強い圧を受けましたが(笑)、
術後の良好な経過を見ていただいたことで、
その先生とも信頼関係が生まれました。
修復術に向き合うということ
尿管損傷、膀胱腟瘻、回腸導管の尿管吻合部狭窄…。
一度メスが入った体に再び手を加えるというのは、
患者さんにとっても、そして術者にとっても大きなプレッシャーです。
「もし何か合併症が起きたら」と不安が募るのは当然。
しかし、そうした困難な手術こそ、
基本的な技術、正確な知識、そして積み重ねた経験 が支えになります。
明後日の講演会に向けて、初心に返り、
切目部長の教えと温かい眼差しを胸に、
一つひとつ丁寧に臨みたいと思います。

