〜慢性前立腺炎? それとも筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)?〜
陰部や肛門の痛みで「慢性前立腺炎」と診断され、セルニルトンやザルティアなどのお決まりの治療コースを受けても良くならない。
その後、ロキソニン、トラマール、リリカ、タリージェ、サインバルタなど「痛みの薬の王道」を試し、さらにカテーテル治療を2回受けて全く効果がなかった――。
そんな方の受診でした。
診察では前立腺の圧痛は軽度でしたが、陰部への放散痛はなく、主に両側内閉鎖筋(特に左)や左の坐骨海綿体筋に圧痛がありました。
ご本人も「左の内閉鎖筋の圧迫で臀部の症状が再現される」ことを感じておられました。
ここが大きな分かれ道です。
前立腺の治療と筋筋膜の治療は全く異なります。
「慢性前立腺炎」や「間質性膀胱炎」と診断されたときこそ、本当にそうなのか一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。
筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)であるにもかかわらず、何年も「慢性前立腺炎」や「間質性膀胱炎」として治療され続けているケースが少なくありません。これ以上の診断が思いつかないからです。上記のような痛みのコントロールまでされていたらとても親身に考えておられる先生だと感じます。
ただ、いくら治療を続けても根本的な改善は見込めません。
改めて「診断の正確さ」の重要性を感じます。どうやってたどり着けるのか・・・
セルフチェック
:押して痛みが出る場所はありませんか?
下腹部、陰部、臀部――いろいろな場所を軽く押してみてください。
もし「ここを押すと痛い」と感じる部位がある場合、筋肉や筋膜由来の痛みの可能性があります。
特に、陰部に明確な痛みのポイントを感じたり、お尻の“ほっぺのくぼみ”に圧痛がある場合は、MPPSを疑っても良いかもしれません。
まとめ
「慢性前立腺炎」と思っていた症状が、実は筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)だった――。
カテーテル治療で症状が一時的に改善し、再燃したと相談されるケースも増えてきました。カテーテル治療で一時的に症状が良くなる機序は分かりませんが、再発されている事を考えると根治術と言うよりは、なんらかの緩和的な作用が働くのかも知れません。
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