ハンナ型間質性膀胱炎と膀胱がんの合併

半年間、頻尿と繰り返す膀胱炎の症状で通院されていた患者さんのケースです。

一般的には細菌性膀胱炎と考えられがちですが、症状が改善せず経過が長い場合は、別の原因が潜んでいることがあります。

膀胱鏡検査でハンナ病変を確認

当院の膀胱鏡検査で、ハンナ病変(Hunner lesion)を確認しました。

ハンナ型間質性膀胱炎が疑われたため、亀田総合病院にて念のため生検とハンナ病変の焼灼術を実施しました。

その結果——

🧬 病理診断:CIS(上皮内がん)

病理結果はCIS(上皮内癌)でした。

CISは、膀胱の粘膜にとどまる段階のがんですが、

進行すると浸潤がんに移行するリスクがあるため、早期の診断と治療が重要です。

治療:BCG膀胱内注入療法を開始

治療はBCG膀胱内注入療法を選択しました。

これはCISに対する標準治療で、週1回 × 6〜8回を基本とします。

ハンナ病変とCISの合併 ― 今年2例目

ハンナ型間質性膀胱炎とCISの合併は稀なケースですが、

日本橋骨盤底診療所では今年2人目となります。

膀胱痛や膀胱炎症状で受診される方が多いため、通常の医療機関では見逃されやすい症例が集まる傾向があります。

しかしながら、適切に診断できたことで、治療を前に進めることができました。

なぜ丁寧な診断が大切か

「膀胱炎がなかなか治らない」

「抗生剤を何度も飲んでいるのに改善しない」

そんな場合、

感染ではない炎症や、今回のように悪性病変が隠れていることがあります。

特に膀胱内のCISは、

尿検査やエコーだけではわからず、膀胱鏡と病理検査でしか診断できないことが多い疾患です。

まとめ

  • 頻尿・膀胱痛の原因はさまざま
  • ハンナ病変やCISが隠れていることも
  • 「治らない膀胱炎」は、専門的評価が重要
  • 早期診断が、将来の治療結果を大きく変える

適切な検査と診療により、がんの進行を防ぐ一歩を踏み出せました。

🩵 日本橋骨盤底診療所(Nihonbashi Pelvic Floor Clinic)

東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビルディングB2

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