ハンナ型間質性膀胱炎の再燃と治療

6年前にハンナ型間質性膀胱炎(Hunner病変)と診断され、当時病変の凝固術と水圧拡張術を行い、その後DMSO膀胱内注入療法を2回実施した方の経過です。

治療後は症状が落ち着き、3年以上医療機関に通院せず生活できていたとのことでした。

最近、

  • 頻尿
  • 1回尿量150ml以下
  • 膀胱痛

といった症状が再度目立つようになり受診されました。

内視鏡所見

なんと言っても膀胱鏡検査、

  • 新たなハンナ病変を2つ確認
  • 過去に治療した部位は瘢痕化(治癒痕)

以前治療した部位は良好な経過で、今回新たな病変が出てきた形です。

今回の治療

局所麻酔下で280mlまで水圧拡張術を実施しました。

外来でできる簡易拡張とはいえ、膀胱のコンプライアンスや出血反応など診ながら慎重に行います。

また、左内閉鎖筋に強い圧痛があり、

圧痛刺激で体がのけぞるほどの反応が見られました。

いわゆる「腟コリ」の状態で、筋筋膜性骨盤痛症候群(MPPS)による症状も重なっていたと考えられます。

再燃の背景について

3年以上コントロールできていたことは素晴らしい経過です。

今回の再燃が、

  • 生活リズムやストレスなどのトリガーによるものか
  • 病態がじわじわと進行し閾値を超えたタイミングだったのか

は断定できません。

しかし、今回の治療により、また数年間症状を忘れられる期間を過ごしていただきたいと思っています。

ハンナ型間質性膀胱炎

ハンナ型は治療で大きく改善する一方、再燃を繰り返す特徴があります。

大切なのは、悪化しきる前に適切な治療につなげ、痛みや生活の質を守ることです。

骨盤底筋・内閉鎖筋との関連

間質性膀胱炎/膀胱痛症候群の方は、

高率に骨盤底筋の緊張やトリガーポイントを合併します。

膀胱の炎症 × 骨盤底筋の過緊張

この2つが重なると、

  • 排尿痛
  • 頻尿
  • 下腹部・会陰部痛

がより強く感じられることがあります。

治療のポイントは、膀胱だけではなく、骨盤底筋のケアも並行して行うことです。

最後に

「何年も落ち着いていたのに、また再燃した」

という不安はとても強いものです。

適切な治療を重ねることで、

“痛みのない時間”をサポートできればと思います。

  • 間質性膀胱炎/膀胱痛症候群
  • ハンナ病変レーザー治療/水圧拡張術
  • 骨盤底筋治療(理学療法/レーザー/磁気刺激/体外衝撃波/ハイドロリリース)

🩵 日本橋骨盤底診療所(Nihonbashi Pelvic Floor Clinic)

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