腟HIFUで尿失禁が治らない理由|効かない原因と正しい治療選択を専門医が解説

■ 腟HIFUを受けたのに尿失禁が治らない?

「尿漏れが気になって腟HIFUを受けたのに、まったく改善しない」

このような相談は実は少なくありません。

今回受診されたのは50代女性。

尿失禁に対して腟HIFU治療を受けたものの改善せず、次にPRP尿道括約筋注入を勧められたため、「本当にそれで良いのか?」と不安になり来院されました。

■ なぜ治らないのか?本当の原因

診察の結果は以下の通りでした。

  • オックスフォードスケール:1点(0-5点満点中)
  • 会陰エコー:骨盤底筋の収縮なし
  • 腹圧時:尿道の過可動あり

つまり問題は

👉 腟のゆるみではなく、骨盤底筋の筋力低下と使い方の問題でした。

■ 腟HIFUは深部の組織を焼く治療

  • 腟粘膜や組織の引き締め
  • 軽度の支持力改善

👉 骨盤底筋そのものが働いていない場合

HIFUだけでは十分な効果は得られないのは当然です。

■ 尿失禁の本質は「構造+機能」

尿失禁は単純ではありません。

大きく分けると

  1. 支え(構造)の問題
  2. 筋肉の働き(機能)の問題
  3. 粘膜や筋肉の質の問題

があります。

今回のケースでは

👉 機能(筋力・協調性)の問題が主原因

でした。

■ 治療は「診断」で決まる

尿失禁の治療には多くの選択肢があります。

  • 内服治療
  • 骨盤底筋訓練(リハビリ)
  • 磁気刺激療法(スターフォーマー®など)
  • レーザー(インテイマレーザー®など)
  • PRP尿道括約筋注入
  • 尿道スリング手術

しかし重要なのは

👉 どの治療が“その人に必要か”を見極めること

です。

■ 間違った順番で治療するとどうなるか

今回のように

  • 筋肉が働いていないのに
  • 先にHIFUやPRP

という流れになると

👉 「効かない治療」を受け続ける可能性があります。

■ 正しいアプローチとは?

このようなケースでは

✔ 骨盤底筋の再教育(リハビリ)

✔ 筋力強化(リハビリ、磁器刺激療法)

✔ 必要に応じてデバイス治療(レーザー、PRP)

が優先順位。

■ 専門的な評価が重要な理由

尿失禁は

「なんとなくの治療」では改善しません。

  • 筋肉は働いているのか?
  • 支持構造はどうか?
  • 粘膜、筋肉、神経は正常か?

などこれらを評価して初めて

👉 治療戦略が成立します

■ まとめ

腟HIFUで尿失禁が治らない理由は

👉 原因が腟の緩みではないからです。

  • 骨盤底筋の問題なのか
  • 支持構造の問題なのか

これを見極めることが最も重要です。

■ 最後に

「治療を受けたのに良くならない」

👉 あなたの体が悪いのではなく

👉 診断と戦略が合っていないだけかもしれません

一度、骨盤底を専門的に評価することで

本来の改善への道が見えてきます。

👉日本橋骨盤底診療所

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