50歳ごろから前立腺内に前立腺腺腫という結節が増えだし、徐々に大きくなります。80歳で約80%の方が前立腺肥大症になるといわれています。前立腺肥大症との向き合い方について解説したいと思います。
尿道は前立腺の中を通ります。前立腺の内部に結節が増え、増大することで尿道が圧迫されることがそもそもの症状の始まりです。圧迫された尿道は尿の勢いを弱め、チョロチョロとした排尿状態は初期の特徴と言えるでしょう。尿の勢いが弱くても排尿ができていればあまり問題と考えない方が多いと思います。
1.尿の勢い低下、2.トイレの前に立ってすぐ出てこない 3.排尿に時間がかかる、4.行きたくなると漏れそうになる、5.残尿感、6.溜めれなくなるなど
どの段階で病院を受診される方が多いかといえば、頻尿(回数が多い)です。
頻回にトイレに行かないといけない。特に夜間にトイレで起こされることは睡眠の質を悪くするため、日常生活に影響を及ぼすからです。その段階から治療を始めることは遅くはありませんが、もう少し早く自分の体の変化に気づいておけば良かったのにという方も少なくありません。
一つはお父様や親戚あるいは兄弟が前立腺肥大症になっておられたなら早めに対策を講じることができるかもしれません。
わたくしのお勧めは、自分の若い時と比べて尿の勢いがどれくらい悪くなっているのかということだと思います。今は普通とおもっていても、そういえば昔は「便器が割れるくらいの勢いだったよな」みたいな感覚を持っていた方も少なくないのではないのでしょうか。
「昔に比べて尿勢が劣ってきている」と自覚されていれば、一度調べてみてはいかがでしょうか。自己チェックできる客観的指標として排尿時間があります。哺乳類の排尿時間は平均22秒と言われており、2倍排尿時間がかかるようなら立派な前立腺肥大症の可能性があります。
前立腺肥大症の治療を適切に行うことで、膀胱に負担がかからず、快適な毎日が送れるかもしれません。
正常前立腺
腺腫が腫大し、尿道を圧迫 → 膀胱の筋肉が発達
排尿筋の発達は、膀胱に尿が溜めれなくなる意外に、切迫感、尿もれの原因になります。