― 原因は「粘膜」か「筋肉」かで治療はまったく異なります ―
性交痛で婦人科を受診しても、
・見た目は正常
・エコーも正常
・MRIも異常なし
「異常はありません」
と言われた経験はありませんか?
しかし、痛みがある以上、必ず原因はあります。
そして実は、性交痛の原因は非常にシンプルです。
原因は、ほぼ2つだけです。
性交痛の原因は「粘膜」か「筋肉」
性交痛の原因は
粘膜の問題 筋肉の問題
このどちらかです。
そして、この2つは
・痛む場所
・痛みの質
・治療方法
すべてが異なります。
セルフジャッジ①:痛む場所で判断する
■ 粘膜が原因の痛み
→ 腟の入口付近が痛い
- 挿入時すぐに痛い
- こすれると痛い
これは粘膜の問題の可能性が高いです。
特に多いのは
- 腟前庭炎
- 閉経関連尿路性器症候群(GSM)
です。低エストロゲン状態 で粘膜の防御機能低下するからです。
■ 筋肉が原因の痛み
→ 腟の奥が痛い
- 奥に当たると痛い
- 特定の角度で痛い
これは骨盤底筋の問題です。
特に
- 骨盤底筋過緊張
- 筋筋膜性疼痛症候群(MPPS)
が原因になります。
性交痛をセルフジャッジする方法セルフジャッジ②:痛みの質で判断する
■ 粘膜の痛みの特徴
- ピリピリする
- しみるような痛み
- ヒリヒリする
- 触れるだけで痛い
これは粘膜の防御機能低下です。
粘膜が「皮膚の擦り傷のような状態」になっています。
■ 筋肉の痛みの特徴
深部の痛み
- ズーンと重い痛み
- 奥に刺さるような痛み
- 押されると痛い
これは筋肉の過緊張です。
「肩こりが骨盤底に起きている状態」です。
なぜ婦人科検査で異常がないと言われるのか
理由は明確です。
通常の検査は、視診、エコー、CT、MRIなど
形の異常 腫瘍 炎症
を見つける検査です。
しかし性交痛の多くは
粘膜の機能低下 筋肉の機能異常
であり、機能の問題は画像検査ではわかりません。
治療は原因により完全に異なります
これは非常に重要です。
間違った治療では改善しません。
粘膜が原因の場合の治療
目的は
粘膜の防御機能回復
です。
治療には
- 粘膜保護治療
- 局所ホルモン治療
- レーザー治療
- 内服治療
- 局所麻酔
- ボトックス
- (重症例)粘膜切除
があります。
粘膜は適切な治療で回復します。
筋肉が原因の場合の治療
目的は
筋肉の緊張を解除することです。
治療には
- 骨盤底リハビリ
- 筋膜リリース
- ハイドロリリース
- 衝撃波治療
- 磁器刺激療法
- ボトックス治療
があります。
筋肉は正しく治療すれば改善します。
本日の受診された方
2年前から性交痛があり、
パートナーとの関係にも悩まれて受診されました。
検査では
腟pH:8.0(正常より高値)
腟健康指数:8点(重度低下)
と、
粘膜環境が大きく悪化していました。
一方で
トリガーポイントなし 筋肉の異常なし
つまり、
原因は粘膜でした。
治療方針
粘膜回復を目的として
1.粘膜防御治療 2.局所ホルモン治療 3.レーザー治療
を開始しました。
粘膜は適切な治療で回復し、
性交痛は改善が期待できます。
性交痛は治る病気です
性交痛は
気のせいではありません
心の問題だけではありません
年齢のせいだけでもありません
原因は明確に存在し、
適切な診断で改善します。
多くの方が
「どこに相談すればよいかわからない」
まま悩まれています。
一人で悩まず、
正しい診断を受けることが
回復への第一歩です。






