「手術は成功した。でも、尿もれがつらい」
これは、前立腺がんの手術を受けられた多くの方が抱える悩みです。
前立腺全摘除術のあとに起こる術後尿失禁は、正しく評価し、適切に治療を受ければ、多くのケースで改善が期待できます。
✅ 尿失禁の原因は?
前立腺は尿道を取り囲むように存在しており、そのすぐ下には外尿道括約筋という「おしっこを止める筋肉」があります。
手術によって前立腺が取り除かれると、この括約筋に負担がかかり、尿をうまく止められなくなるのです。手術技術の差もあるかも知れません。括約筋を温存したり、縫合で傷つけないようにすると良い経過となります。
また、骨盤底筋という下半身のインナーマッスルが弱っていることも、大きな原因になります。
🩺 どう治療するの?
① 骨盤底筋トレーニング(PFMT)
まず行うのは、「骨盤底筋トレーニング」。
正しい方法で継続すれば、術後3~6ヶ月でかなりの改善が見られます。
しかし、独学ではうまくいかないことも多いため、理学療法士の指導や磁器刺激装置(スターフォーマー)などを併用することが推奨されます。特に括約筋が上手く動かせない方はしっかりとリハビリを受けると良いと思います。
筋肉の動きを超音波(エコー)で確認しておくと、ちゃんとできているかどうか、一目瞭然です。
できていない方は、すぐできるものではありません。利き手でない手でお箸の訓練をするイメージです。
② 磁器刺激療法(スターフォーマー)
着衣のまま椅子に座ると、コイルから強力な磁場が発生し、骨盤底の神経を刺激します。
この刺激が神経伝達に置き換わり、筋肉を収縮します。尿道を閉める力を高める役割があります。30分間で約5万回の収縮を得る事ができます。
③PRP療法(再生医療)
PRP(多血小板血漿)療法という再生医療があります。
ご自身の血液から、組織修復に関わる成長因子を高濃度で抽出し、尿道括約筋やその周囲に注入します。
これにより、傷ついた筋肉や粘膜の修復を促し、尿もれの改善を図ります。
📌PRP療法はこんな方におすすめ
- トレーニングをしても改善しない
- 手術は避けたい
- 再発予防も含めて、積極的な治療を望む方
※PRP療法は保険適用外の自費診療となります。ご希望の方は医師にご相談ください。
④人工尿道括約筋
保存療法で改善しない場合は、手術も検討します。
- 人工尿道括約筋(AUS):重症例に適応。ボタン操作で排尿コントロールが可能になります
どちらも高い有効率を誇りますが、術後の生活スタイルや操作性に応じて選択します。
⏳ どれくらいで治るの?
- 術後1ヶ月:多くの方が尿もれを感じます
- 術後3ヶ月:改善が見られる人が増えてきます
- 術後6〜12ヶ月:8〜9割の方がかなりの改善を実感
それでも残る場合は、次の一手としてPRP療法や手術を考えることになります。
💬 医師よりメッセージ
術後の尿失禁は「がまんするしかない」と思われがちですが、今は多彩な治療法があり、改善できる時代です。
人生100年時代、これからの生活の質(QOL)をあきらめないでください。
日本橋骨盤底診療所と亀田総合病院の連携で、磁気刺激療法・PRP療法・スリング手術・人工括約筋まで、すべての選択肢をご用意しています。
📍まずはご相談ください
尿もれはデリケートな悩みだからこそ、安心できる環境で。
あなたに合った治療、一緒に考えましょう。
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