──知らず知らずの不良姿勢が、あなたの骨盤底を疲れさせていませんか?──
骨盤は、上肢と下肢をつなぐ身体の「要(かなめ)」です。
昔から日本では「丹田に力を入れて」「腹を据える」など、姿勢や体幹の使い方を重んじる言葉が多く残されています。座り方や立ち方、所作のひとつひとつが、実は心身のパフォーマンスを引き出す基礎であり、病気を予防するための知恵でもありました。
しかし現代社会では、この姿勢が大きく崩れやすくなっています。特にデスクワークや家庭でのソファ時間など、長時間の不良座位姿勢が骨盤底筋に与える悪影響は想像以上です。
■ 若い世代にも増えている「姿勢性骨盤底トラブル」
最近、私の外来では10代・20代でも骨盤底由来の症状を訴える方が増えています。
- ゲームで長時間座りっぱなし
- 受験勉強で椅子に何時間も
- 職場でのデスクワークが急増
- 在宅勤務でソファに沈み込んで作業
こうした「何気ない毎日」が骨盤底をじわじわと疲弊させ、
頻尿・残尿感・陰部痛・性交痛・座位での痛みなど、男女問わずさまざまな相談につながっています。
問診をしていると、
「テスト期間中からでした」
「部署が変わって座り仕事になってから」
「残業が続いた時期に悪化しました」
といったエピソードが多く、まさに姿勢と骨盤底トラブルの関連の強さを象徴しています。

■ まずは「20分」の姿勢リセットを
骨盤底筋は、長時間の圧迫に弱い臓器です。
ですから、難しいことをしなくても、以下のような小さな習慣の積み重ねで大きく改善することがあります。
- 20分を目安に姿勢を見直す
- 座る位置を変える、浅く座る/深く座り直す
- 立ち上がって歩く
- 股関節のストレッチを入れる
- PC画面の高さを調整して頭が前に出ないようにする
これらは一見ささいでも、骨盤底にかかる負担を大きく減らします。
■ 産業医とともに「現代病」の啓発を
長時間座位が当たり前になったことで、骨盤底トラブルは現代の新しい生活習慣病ともいえる状態になりつつあります。
最近では産業医の先生方とも、
- 社員の健康教育
- 姿勢・座り方の指導
- 骨盤底障害の予防策
などについて意見交換を行い、より良い啓蒙活動に取り組んでいます。
■ 分かりやすい参考記事
一般の方にも非常に読みやすく、姿勢と骨盤底の関係を理解しやすい記事なので、興味ある方はぜひご覧ください。
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