本日は前立腺全摘後の尿失禁に対して、人工尿道括約筋(AUS: Artificial Urinary Sphincter)の手術を行いました。
人工尿道括約筋は、重症の尿失禁に悩まれている方にとって、非常に有効な治療選択肢となり得ます。
人工尿道括約筋とは?
人工尿道括約筋は、小さなカフ(輪っか)で尿道を締めることで、自分の意思で排尿をコントロールできる仕組みです。特に、前立腺がんの手術(前立腺全摘)後に強い尿もれが残ってしまった方に適応となります。
手術のポイント
今回の手術では、
- 丁寧な操作
- 徹底した感染コントロール
が大切だと改めて感じました。
深貝先生による見事な執刀で、人工尿道括約筋が正常に作動していることも確認できました。要所要所ではエキスパートの武井先生からアドバイスをいただき、非常に満足のいく仕上がりでした。
前立腺全摘後尿失禁の治療選択肢
前立腺全摘後尿失禁のことをPost Prostatectomy Incontinence: PPIと呼びます。PPIはロボット手術で少なくなったと言っても起こり得ます。
このPPIは、症状の重さによってさまざまな治療法があります。
- 軽症〜中等症
・骨盤底筋訓練(リハビリ)
・磁気刺激療法
・PRP(多血小板血漿)を用いた尿道括約筋注入療法 - 重症
・人工尿道括約筋(AUS)
患者さんの症状に合わせて、最適な治療を選択できる時代になっています。
まとめ
前立腺全摘後の尿失禁は、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいますが、適切な治療を行えば改善が期待できます。
その中でも人工尿道括約筋手術は、重度の尿失禁でお困りの方にとって大きな希望となります。


亀田総合病院
https://medical.kameda.com/general/medi_services/index_29.html
日本橋骨盤底診療所
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