🩵第1回
「頻尿なのに膀胱が悪くない?―“Myofascial Urinary Frequency Syndrome”という新しい概念」
「何度もトイレに行きたくなるのに、尿検査も膀胱も異常なし。」
そんな方が少なくありません。
これまで、このような症状は「過活動膀胱(OAB)」や「間質性膀胱炎(IC/BPS)」として扱われ、薬物治療や膀胱訓練が行われてきました。
しかし、それでも治らない人たちがいます。
🧠 新しい視点:Myofascial Urinary Frequency Syndrome(MUFS)
最近、米国の Ackerman ら(Sci Rep 2023) により報告された新しい疾患概念が注目されています。
それが Myofascial Urinary Frequency Syndrome(MUFS)=筋膜性尿頻症候群 です。
MUFS の特徴は――
💧「常にトイレが気になる」
💧「排尿後もスッキリしない」
💧「尿量が少なくても尿意を感じる」
といった症状。
驚くことに、MUFS の患者の 約97% に、骨盤底筋群や筋膜の 緊張・圧痛・トリガーポイント が見つかったと報告されています。
つまり、「膀胱ではなく筋肉や筋膜のこわばり」が、頻尿の原因となっている可能性があるのです。
🧩 MPPSとの“姉妹関係”
私たちは以前から、骨盤底筋や筋膜のこわばりによって起こる痛みの症候群、
Myofascial Pelvic Pain Syndrome(MPPS) を診ています。
MUFS は、その“痛み型”の姉妹にあたる 「頻尿型のMPPS」 ともいえる存在です。
症状の中心が「痛み」か「頻尿」かの違いであり、根底の原因は共通しています。
MPPSの一つと考えて良いかも^ ^
次回は👉
「どうやって見分ける?MUFSの診断と鑑別ポイント」についてお話しします。
🧡第2回「骨盤底筋が関係する頻尿?―MUFSの診断と見分け方」

