「閉経後の不調、それ“年齢のせい”で片づけていませんか?」
近年、GSMについて日本でも徐々に診断治療が浸透してきた感があります。
AUA / SUFU / AUGS 2025がGSMガイドラインを発表
「閉経関連尿路性器症候群」は治療すべき病気
近年、女性の排尿トラブルや陰部の違和感、性交痛などの症状に対して、
「閉経関連尿路性器症候群(Genitourinary Syndrome of Menopause:GSM)」
という概念が世界的に広がっています。
そして2025年、ついに
AUA(American Urological Association:米国泌尿器科学会)
を中心に複数の学会が合同で
GSM診療ガイドラインを発表しました。
これは、GSMが
「なんとなくの不調」
「年齢による変化」
ではなく
明確に診断し、治療すべき医学的病態
として位置付けられたことを意味します。
GSMとは何か
GSMは、閉経後の女性に起こる
エストロゲン低下による尿路・性器の変化
によって起こる症状の総称です。
主な症状には次のようなものがあります。
腟・外陰部の症状
・腟乾燥
・性交痛
・外陰部のヒリヒリ感
・かゆみ
・違和感
尿路症状
・頻尿
・尿意切迫感
・排尿時痛
・反復性膀胱炎
性機能症状
・性交痛
・性交時の出血
・性欲低下
これらは
閉経後女性の約50%にみられる
と言われています。
しかし実際には
・恥ずかしい
・歳のせい
・相談する場所がない
といった理由で
多くの女性が治療を受けていない
という問題があります。
GSMは自然には改善しない
更年期症状の多くは時間とともに改善します。
しかしGSMは違います。
GSMは
時間とともに進行する疾患
です。
放置すると
・腟萎縮の進行
・性交痛の悪化
・反復性膀胱炎
・排尿トラブル
などが起こり、生活の質を大きく低下させます。
なぜ今ガイドラインが重要なのか
これまでGSMは
婦人科
泌尿器科
皮膚科
など
どこで診るべきか曖昧な領域
でした。
その結果
・診断されない
・適切な治療に繋がらない
という状況が多く見られてきました。
今回のAUAガイドラインは
泌尿器科・婦人科など複数の学会が共同で作成
されており、
GSMを
尿路と性器を含めた疾患
として診療する必要性を明確にしています。
これは臨床にとって大きな進歩です。
👉 次回は
GSMの診断について解説します。
実はGSMは
「検査では見つかりにくい」
という特徴があります。
そのため
問診と診察が非常に重要
になります。
また、
GSMと間違われやすい疾患
・反復性膀胱炎
・過活動膀胱
・骨盤底筋トラブル(MPPS)
との関係についても解説します。

日本橋骨盤底診療所
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