Q:腹圧性尿失禁の治療を以下の6つから選択しなさい?
- 骨盤底筋訓練
- レーザー治療
- 磁器刺激療法
- PRP尿道括約筋注入療法
- 尿道スリング手術
- 人工尿道括約筋
さて正解は?
👉 そうです! すべて「◯」 です。
治療法を選ぶ視点
- 骨盤底筋訓練を思い浮かべた方は「筋肉を鍛えてなんとかなる!」と考えたかもしれません。軽症例に有効です。
- レーザー治療は「効くらしい」と聞いた方が多いでしょう。腟粘膜や尿道周囲の組織改善に効果があります。
- 磁器刺激療法は「手っ取り早く筋肉を鍛えたい!」というイメージ。継続がカギです。
- PRP尿道括約筋注入療法を選んだ方は、私のブログを読んでくださっているかもしれませんね。再生医療の一環として注目されています。
- 尿道スリング手術は「もう手術で解決したい」という重症例での選択。
- 人工尿道括約筋は前立腺全摘除術後の尿失禁など、最重症例に用いられる治療です。
この6つから適切な治療を導き出すのが プロの役割 です。
骨盤底筋訓練の落とし穴
骨盤底筋訓練は一般の方にも広く知られています。
ヨガ・ピラティス・整体・骨盤矯正グッズなど情報は氾濫しています。迷ってしまいます。
逆に医療機関では「お尻を締めておいてくださいね」と簡単な指導で終わることも多いのが現状です。これでは、医療機関に行く意味が無いと感じるのも当たり前です。
本来は産前・産後ケアとして骨盤底筋トレーニングを積極的に行う国もあります。たとえば北欧やフランスでは、保険制度の中で理学療法士が産後女性に骨盤底リハビリを指導する仕組みが整っています。早期から介入することで回復も早く、「骨盤底ケア=予防医療」が当たり前になっています。
医療機関での介入が必要なケース
「骨盤底筋訓練なら医療機関でなくてもいいのでは?」という意見もあるでしょう。
しかし専門の医療機関だからこそ 診断できるケース があります。
それが 「骨盤底筋協調不全」=「アベコベ骨盤底筋運動」 です。
本来は骨盤底を締めたいのに、逆に押し出してしまう病態。
このような方が自己流で運動すると「押し出す練習」になってしまい、かえって尿失禁や骨盤臓器脱が悪化する危険があります。
※ 「骨盤底筋協調不全」と言う診断名は今まで提唱されず、病態を知って頂くために命名しました。病態がわかれば解決の手段が見つかる可能性が高くなるからです。
「アベコベ骨盤底筋運動」
要注意サイン!
次のような方は専門的評価が必要です。
- おしっこを途中で止められない
- 骨盤底筋を締めている感覚がわからない
- 骨盤底筋訓練を続けても改善しない
👉 このような場合は「骨盤底筋協調不全」を疑い、医療機関でのエコー評価や専門リハビリが有効です。
まとめ
腹圧性尿失禁には複数の治療選択肢があります。
- 軽症 〜中等症→ 骨盤底筋訓練・磁器刺激・レーザー治療・PRP治療
- 重症 → 尿道スリング・人工尿道括約筋
大切なのは「正しい診断」と「適切な治療の組み合わせ」です。
特に「アベコベ骨盤底筋運動」は自己流トレーニングで悪化するリスクがあるため、専門医での評価をおすすめします。
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