放射線性膀胱炎の背景には、膀胱の粘膜バリア(GAG層)の破壊があります。
この層が壊れると、尿中の刺激物質が直接粘膜を刺激し、炎症や出血、頻尿を引き起こします。
一般的には出血が現れると言う事は、粘膜が薄くなり、血管が破綻しやすい状況と言えます。
高気圧酸素療法がとても良い適応となりますが、施行できる施設が限られたり、海外ではとても高額になることがあります。
そこで登場したのが、ヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸注入療法(HA/CS療法)です。
💉 治療の目的と仕組み
ヒアルロン酸(HA)とコンドロイチン硫酸(CS)は、膀胱表面のGAG層を構成する成分。
これらを膀胱内に注入することで、
• 破壊された粘膜バリアを再構築
• 炎症を抑制
• 刺激や出血を軽減
といった効果が期待されます。
📊 臨床報告
• Sommarivaら(2014):放射線性膀胱炎患者で症状とQOLの改善を確認
• Gacciら(2015)BMC Urology:夜間頻尿や排尿時痛が有意に改善
• MISTIC試験(2021):放射線治療前後にHA/CSを使用した群で尿失禁や不快感が低減
つまり、出血だけでなく頻尿や夜間排尿などの症状改善にも有用な可能性があります。
🕐 治療スケジュール
初期は週1回×4週、その後2〜4週ごとに1回など、症状に合わせて行います。
注入はカテーテルを使って膀胱内に薬剤を入れ、20〜30分ほど留置します。
🩸 効果と限界
• 出血頻度や症状の改善が見られることが多い
• 副作用が少なく、外来で行える
ただし、膀胱の線維化が強く進行した重症例では限界もあります。
🌿 こんな方におすすめ
• 放射線治療後、血尿や頻尿が続く
• 膀胱炎治療を繰り返しても改善しない
• 高気圧酸素療法が難しい(施設が遠い、体力的制限など)
• 高気圧酸素療法の後の補助治療として。
※日本では高気圧酸素療法が保険診療でできるため、第一選択にはなりません。
※高気圧酸素療法に勝る治療ではありません。
※日本では自費診療となります。
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