70代の女性。
片側の陰部のかゆみがどうしても取れず、皮膚科や婦人科で治療を受けても改善しないとのことで当院にいらっしゃいました。
診察すると、左側の内閉鎖筋、尾骨筋、肛門挙筋、坐骨海綿体筋に強いトリガーポイント(押すと響く痛みの点)が確認されました。
試しにその部分へハイドロリリース(生理食塩水などを用いた筋膜リリース注射)を行うと、かゆみが明らかに軽くなりました。
つまり、皮膚や腟粘膜には異常がなくても、深部の筋筋膜のこわばりが神経を刺激して「かゆみ」として感じていたのです。
🧠 痛みとかゆみは同じ神経経路で感じている
意外かもしれませんが、痛みとかゆみは同じ知覚神経が感じる刺激です。
刺激が強いと「痛み」として感じ、刺激が弱いと「かゆみ」として感じます。
ケガが治りかけのときにかゆくなるのも、痛みが弱まって“かゆみ”として脳が感じている状態なのです。
この方のように、筋肉の緊張やこわばりで神経が慢性的に刺激されると、「かゆみ」という形で症状が出ることがあります。
💆♀️ 治療のポイント
このような筋筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pelvic Pain Syndrome: MPPS)では、表面の皮膚や粘膜だけでなく、骨盤底の深部筋肉へのアプローチが重要です。
当院では、症状や部位に応じて次のような治療を組み合わせます。
- 筋膜リリース・ハイドロリリース
- 骨盤底リハビリ・ストレッチ
- リラクゼーション・呼吸法
- 高磁場磁気刺激療法(スターフォーマー)
- 体外衝撃波治療(Shockwave Therapy)
⚡ 体外衝撃波でかゆみが消えた
今回の患者さんは、2回目の体外衝撃波治療のあと、
「長年悩んでいたひどいかゆみが消えた」と喜ばれていました。
体外衝撃波は、筋膜やトリガーポイントの血流を改善し、神経過敏をリセットする作用があります。
週1回、4〜6回の治療を目安に行うと効果的です。
✨ まとめ
- 陰部のかゆみが皮膚に原因がない場合、筋膜や神経由来のかゆみのことがあります。
- 痛みとかゆみは同じ神経で感じており、刺激の強弱で表現が変わります。
- 筋膜性疼痛に対しては、ハイドロリリース・磁気刺激・衝撃波などの治療が有効です。
かゆみが長引く場合、皮膚だけでなく「筋肉の奥」にも原因があるかもしれません。
治療の視点を少し変えることで、解決の糸口が見つかることがあります。

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