今年も多くの皆さまに支えられ、無事に一年を終えることができました。
診療・研究・講演活動を通じて、たくさんのご縁をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
来る年が、皆さまにとって健やかで実り多い一年となりますように。
そして、骨盤底医療を通して少しでも皆さまのお役に立てるよう、来年も精進してまいります。
いく年来る年、変わらぬご支援を賜れましたら幸いです。
本年も大変お世話になりました。
どうぞ、良いお年をお迎えください

今年も多くの皆さまに支えられ、無事に一年を終えることができました。
診療・研究・講演活動を通じて、たくさんのご縁をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
来る年が、皆さまにとって健やかで実り多い一年となりますように。
そして、骨盤底医療を通して少しでも皆さまのお役に立てるよう、来年も精進してまいります。
いく年来る年、変わらぬご支援を賜れましたら幸いです。
本年も大変お世話になりました。
どうぞ、良いお年をお迎えください

November 19th, 2025
— Why does the pain remain even after the bladder gets better? —
A patient with Hunner-type interstitial cystitis (IC) initially had a very small voided volume of around 100 mL.
One month after undergoing bladder hydrodistention, her uroflowmetry showed:
Voided volume: 260 mL
Post-void residual: 10 mL
Voiding time: Normal
Objectively, these parameters indicated clear improvement.
However, the patient reported:
“Yes, it’s better… but the pain is still there.”
■ Why does the pain persist despite improved bladder function?
Although she was diagnosed with Hunner-type IC during her first visit, she also had:
Marked trigger points in the obturator internus Significant tenderness in the coccygeus muscle
These findings strongly suggested myofascial pelvic pain syndrome (MPPS).
We recommended pelvic floor rehabilitation at the initial consultation, but the patient understandably believed:
“The surgery will fix everything.”
This is completely natural.
When patients hear multiple explanations and multiple causes, it becomes confusing.
And understanding that pain rarely comes from a single source is one of the most challenging concepts for patients living with chronic pelvic pain.
■ What the Guidelines Tell Us: Two “Pillars” of Treatment
According to the Japanese guidelines for interstitial cystitis/bladder pain syndrome:
Bladder hydrodistention: Grade B recommendation Physical therapy (pelvic floor therapy): Grade B recommendation
This reflects the fact that many IC patients have coexisting MPPS (“vaginal tightness” or pelvic floor hypertonicity).
This means:
Treating only the bladder is often not enough Addressing pelvic floor muscle dysfunction and trigger points is equally essential
Even when hydrodistention improves bladder capacity and reduces urgency,
the muscular component of pain can remain on a separate pathway.
■ Why Treating the Pelvic Floor Relieves “Bladder Pain”
MPPS (often described by patients as “vaginal tightness”) arises from hypertonic pelvic floor muscles that can refer pain to the:
Bladder Urethra Lower abdomen Pelvic region
This is known as referred pain.
At our clinic, we combine:
These treatments frequently lead to substantial improvement in lower abdominal and pelvic pain.
■ Our New Initiative: MPPS Self-Care Stick Program
To further support patients with MPPS,
we have introduced a self-care stick specifically designed for pelvic floor myofascial release.
Benefits include:
Can be performed at home Easy to integrate into daily life Works synergistically with clinical rehabilitation
Many patients appreciate the ability to manage their symptoms proactively.
■ Pain Treatment Requires the Right Sequence
In many cases, both the bladder and pelvic floor muscles contribute to the overall pain picture.
Ideally one treatment would resolve everything,
but in reality the process often requires:
Bladder → Pelvic floor muscles → Nervous system regulation → Lifestyle adjustments
Step by step, we work together to “remove the pieces of pain” one by one.
You are not alone in this process.
Nihonbashi Pelvic Floor Clinic (NPFC)
Specialized Care for Pelvic Floor Disorders
We provide expertise in:
Interstitial cystitis / bladder pain syndrome MPPS (myofascial pelvic pain) “Vaginal tightness” syndromes Pelvic pain Urinary incontinence Pelvic organ prolapse
▶ Official Website
▶ 24/7 Online Appointments
──膀胱水圧拡張術後に残るその痛みの正体とは?──
ハンナ型間質性膀胱炎で一回排尿量が100mL前後だった方。
膀胱水圧拡張術から1ヶ月後の尿流量検査では、
と、客観的にはとても良い改善を認めましたが
「良くはなっていますが、でも……まだ痛いんです。」
■ なぜ量は改善しているのに痛みが残るのか?
初診時にハンナ型間質性膀胱炎として診断しましたが、
などに非常に強いトリガーポイント(MPPSのサイン)がありました。
診察時に骨盤底リハビリテーションをお勧めしましたが、
患者さんは手術で全てが治ると思われていました。
それは当然です。
色々説明を受けても、
「これも」「あれも」では混乱してしまいますし、
“痛みの原因が1つではない”というのは、患者さんにとってとても理解が難しいのです。
■ ガイドラインも示す“柱の治療”
日本の間質性膀胱炎ガイドラインでは、
となっています。
これは、
間質性膀胱炎の多くの患者さんが、MPPS(腟こり)を併発している可能性を示していると考えられます。
ということです。
水圧拡張で「容量が増える」「出しやすくなる」といった膀胱側の改善があっても、
筋肉の痛みは別ルートで残り続けることがあります。
■ 骨盤底筋の治療で“痛み”が改善する理由
MPPS(腟こり)は骨盤底筋などの過緊張が、膀胱へ放散痛(referred pain)として伝わる病態です。
などを行うことで
下腹部、骨盤などの痛みも軽減するケースが非常に多いのです。
■ 当院での新しい取り組み
― MPPS(腟こり)セルフケア用スティック ―
日本橋骨盤底診療所では、
MPPS(腟こり)の治療をより効果的に行うために、
専用のスティックによるセルフケアの取り扱いを始めました。
と患者さんからも好評です。
■ 痛みの治療は「順番」が大切
膀胱だけでなく筋肉の問題が重なっていることが珍しくありません。
1つの治療で全てが治れば良いのですが
膀胱 → 骨盤底筋
というように、順番に整理していくことが大切です。
一緒に“痛みのピース”をひとつひとつ外していけたらと思っています。
【日本橋骨盤底診療所のご案内】
▶ 日本橋骨盤底診療所(NPFC)
骨盤底疾患の専門クリニック
間質性膀胱炎/膀胱痛症候群、MPPS、腟こり、骨盤痛、尿もれ、骨盤臓器脱に対応
▶ 公式サイト
▶ ご予約(24時間WEB予約)

50代の女性。
血尿が最近出たこと、数か月前から「尿の臭いが気になる」とのことで受診されました。
ところが、尿検査では赤血球も白血球もなく、感染所見なし。
それでも膀胱鏡では、膀胱粘膜全体がびっしりと赤く、慢性膀胱炎の所見を呈していました。
一見、矛盾するように思えますが、実はこうしたケース——「尿検査では異常なしの膀胱炎」——に時々出会います。
🔸原因は「GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause)」関連膀胱炎
詳しく診察すると、腟pHは 8.0 と強いアルカリ性、
腟年齢は80代相当で乳酸菌がほとんど存在せず、腟内の粘膜は萎縮していました。
よく聞くと、性交痛が数年前から続いていたとのこと。
これは典型的なGSM関連の膀胱炎です。
閉経後のホルモン低下によって腟・外尿道口・粘膜が薄くなり、
防御機構が低下することで、慢性的な炎症が生じます。
その結果、尿の臭い・血尿・違和感などの症状が出現しても、
尿検査では菌も炎症細胞も見つからないことがあるのです。
🔸治療方針
治療は、
腟や外尿道口、粘膜を再生し、
上皮の再生を促すことで、陰部の環境問題を解消します。潤いが戻り、乳酸菌の活性が戻り、腟pHが下がり(強酸性)となり、病原菌が生きにくい環境ができあがります。
膀胱炎の再発を防ぎ、性交痛の改善も目指します。
🔸当院の研究:レーザー治療による膀胱炎改善効果
日本橋骨盤底診療所(NPFC)では、
このようなGSM関連の膀胱炎や再発性膀胱炎に対して、
レーザー治療を用いた臨床研究をまとめています。

この研究では、GSM関連膀胱炎の方に対して
Er:YAGレーザーを複数回照射し、膀胱炎の回数、腟pHなどが改善された事を報告しています。
抗菌薬を使わない新しい治療戦略として注目されています。
🔸まとめ
🔹日本橋骨盤底診療所(NPFC)
女性の膀胱炎・性交痛・GSM治療を専門に行っています。
抗菌薬に頼らない新しい膀胱炎治療をお考えの方はご相談ください。

#GSM #慢性膀胱炎 #再発性膀胱炎 #尿の臭い #レーザー治療 #局所ホルモン療法 #性交痛 #骨盤底再生医療 #NPFC #日本橋骨盤底診療所
放射線性膀胱炎の治療は、かつて「止血」と「対症療法」が中心でした。
しかし近年は、「損傷した膀胱をどう再生させるか」という再生医療的な視点から、高気圧酸素療法(HBO)やヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸(HA/CS)療法が注目されています。
📚 比較研究の動向最近のレビューでは、HBOとHA/CSのいずれも血尿・症状改善に有効とされています。
2024年のYangらの解析では「両者で血尿改善効果はほぼ同等」と報告されており、今後は病期や症状に応じた使い分けが重要になると考えられています。
💬 治療選択の考え方
両者を段階的に組み合わせることで再発予防にもつながる可能性があります。
🌈 まとめ
放射線治療による膀胱障害は、粘膜・血管・神経など多層的なダメージによるものです。
残念ながら、日本ではヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸は保険適応にはなっていません。
治療と治療の裏側にある合併症にも陽かりを当てていく事で、安心して医療を受けれるようになっていくと思います。
治療を「止血」だけで終わらせず、「膀胱機能の回復」まで見据えることが大切です。再生的アプローチによって、膀胱を守る未来を。
📍日本橋骨盤底診療所(NPFC)東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビルディングB2TEL:03-6262-5389💻ご予約はこちら → https://ssc5.doctorqube.com/npfclinic/

放射線治療を受けたあと、数年経ってから「血尿」「頻尿」「夜間に何度も起きる」などの症状に悩まされる方がいらっしゃいます。
これは放射線性膀胱炎(radiation cystitis)と呼ばれる状態で、骨盤部に放射線が照射されることによって膀胱にも影響が出てしまうことが原因です。
🔬 なぜ起きるのか?
放射線によって膀胱の粘膜や血管が損傷を受け、血流障害・虚血・線維化が起こります。
また、膀胱の表面を守っている「グリコサミノグリカン(GAG)層」という保護膜が破壊され、尿の刺激成分が直接神経や筋層に作用して炎症を引き起こします。
これにより、
⚠️ 放射線治療直後ではなく、数年後に発症することが多い!
放射線性膀胱炎は「遅発性」に出ることがあり、治療終了後5〜10年してから症状が出る方が多いです。
このため、「年齢のせいかな」「膀胱炎を繰り返しているだけかも」と見過ごされることも少なくありません。
🔍 出血がある場合の注意
まず重要なのは「膀胱がんや尿路上皮がんの再発ではないか」を確認することです。
膀胱鏡や尿細胞診などの検査で原因を見極めた上で、出血の程度や膀胱機能を評価します。
放射線誘発性の膀胱がんと言うこともあり得ます。
💡 放置しないことが大切
膀胱が萎縮して容量が小さくなると、頻尿や残尿が悪化してしまうことがあります。
早い段階で膀胱の粘膜や血流を守る治療を行うことが、将来のQOL(生活の質)を保つポイントになります。
第2回は
💧第2回放射線性膀胱炎──ヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸(HA/CS)注入療法とは?
📍日本橋骨盤底診療所(NPFC)
東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビルディングB2
TEL:03-6262-5389
💻ご予約はこちら → https://ssc5.doctorqube.com/npfclinic/
#放射線性膀胱炎 #血尿 #頻尿 #骨盤底クリニック #NPFC #ヒアルロン酸注入 #高気圧酸素療法 #膀胱炎

「薬を飲んでも治らない、ボトックスが効果なし、そんな頻尿」には、膀胱以外の原因があります。
それが Myofascial Urinary Frequency Syndrome(MUFS)、つまり筋膜や骨盤底筋のこわばりによる頻尿です。
🪞 骨盤底から膀胱を治す
Ackermanら(Scientific Reports 2023)は、MUFSの患者に
筋膜リリースや骨盤底リハビリを行うことで症状が改善したと報告しています。
筋肉・筋膜の緊張をほぐすと――
🌿 頻尿が減る
🌿 残尿感が軽くなる
🌿 「また行きたくなる」感覚が落ち着く
これらの変化が確認されています。
🧘♀️ 骨盤底リハビリのポイント
MUFSでは、「鍛える」よりも「ゆるめる」ことが大切です。
そしてこれは、MPPS(痛み型) にも共通する治療方針です。
まさに、MPPSとMUFSは 姉妹疾患 ― 症状の現れ方が違うだけなのです。
🩺 包括的なケアの重要性
MUFSは、膀胱薬や過活動膀胱治療で改善しにくいタイプの頻尿です。
しかし、骨盤底リハビリ・筋膜治療・心理的ケアを組み合わせることで、
多くの患者さんが改善を実感しています。
「頻尿=膀胱の問題」ではなく、
“骨盤底から膀胱を整える” という考え方が、新しい時代の診療スタイルです。
🌸 まとめ
🩺 日本橋骨盤底診療所では、
膀胱・骨盤底・筋膜を総合的に診る「新しい頻尿診療」を行っています。
お気軽にご相談ください。
🩵 日本橋骨盤底診療所
東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビルディングB2
📞 03-6262-5389
🔗 ご予約はこちら
https://ssc5.doctorqube.com/npfclinic/
