骨盤臓器脱は、更年期以降の女性にとって決して珍しい病気ではありません。
一方で最近、「腟のゆるみ」をキーワードに
👉 陰部脱毛
👉 小陰唇切除
👉 腟ヒアルロン酸注入
といった美容医療の流れが急速に広がっています。
「腟を引き締める」という言葉に惹かれ、治療を受ける方も増えていますが、ここに大きな落とし穴があります。
■ 腟ヒアルロン酸で症状が悪化するケース
最近、日本橋骨盤底診療所には
「腟ヒアルロン酸後に症状が悪化した」
という患者さんの受診が増えています。
特に問題となるのが 直腸瘤(ちょくちょうりゅう) です。(腟の後ろ側)
直腸瘤では、もともと
👉 腟と直腸の間の壁が伸びている状態
そこにヒアルロン酸を注入すると
✔ さらに壁が伸びる
✔ ヒアルロン酸の“重み”が加わる
結果として
👉 脱出症状が悪化する可能性があります
■ 「ゆるみ」と「病気」はまったく別
検索すると
「腟のゆるみ → ヒアルロン酸で改善!」
という情報が多く出てきます。
しかし、
✔ 出産後の軽度なゆるみ
✔ 性生活の満足度改善
といった目的と、
👉 骨盤臓器脱(膀胱瘤・直腸瘤・子宮脱)
は、全く別の問題です。
ここを混同してしまうと、治療どころか悪化につながります。
■ 実際にあったケース
先日、MRIで「腟嚢胞」と診断された患者さん。
腹腔鏡手術を行ったところ
👉 正体はヒアルロン酸の塊でした。
事前に分かっていれば
✔ ヒアルロン酸溶解
✔ 吸引
といった対応も可能だったかもしれません。
しかし、ヒアルロン酸注入は
👉 手術歴として申告されないことも多い
これは治療側にとっても大きなリスクです。
■ 医療側も注意が必要な時代に
骨盤臓器脱の診療では今後、
👉 「ヒアルロン酸注入されている可能性」
を前提に診療する必要があると感じています。
■ まとめ
✔ 腟ヒアルロン酸は万能ではありません
✔ 骨盤臓器脱にはむしろ悪化のリスク
✔ 「ゆるみ」と「病気」は分けて考えることが重要
骨盤臓器脱は、正しく診断し、適切な治療を選べば改善できる病気です。
「なんとなくの違和感」や「ゆるみ」と自己判断せず、
ぜひ専門的な評価を受けてください。
骨盤底から美しく、陰に陽を!
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