最先端の痛み治療を学び、さらに引き出しを増やす
今回のFotona Symposiumでの大きな収穫の一つは、Nd:YAGレーザーを用いた新しい疼痛治療デバイスとの出会いでした。
これまで私自身もNd:YAGレーザーを用いて、筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)をはじめとする慢性疼痛の治療を行ってきました。
Nd:YAGレーザーは深部までエネルギーを届けることができるため、
- 筋肉
- 筋膜
- 腱
- 神経周囲組織
へのアプローチが可能です。
実際に海外では、
- 坐骨神経痛
- 三叉神経痛
- 慢性腰痛
- 筋筋膜性疼痛
など、さまざまな痛みに応用されていました。
当院でもNd:YAGレーザーを使用していますが、現在の治療では照射範囲が比較的小さく、適切な温度を維持するために照射スピードや出力設定を術者が細かく調整しています。
今回Marcoと言うディバイスが紹介された新しいシステムは、深部組織への熱伝達を自動制御することで、
- 治療時間の短縮
- 再現性の向上
- 術者間の技術差の軽減
を可能にしている印象でした。
まさに「職人技」を「標準化された治療」へと進化させる技術だと感じました。
さらに今回は、磁気刺激療法の老舗であるISKRAにも足を運び、疼痛治療について多くの知見を得ることができました。
日本橋骨盤底診療所では、下腹部痛、陰部痛、性交痛などの慢性疼痛に対し、多角的な評価と治療を行っています。
治療の柱は大きく分けると、
① リハビリテーション
予防と再発予防の中心
- 骨盤底リハビリテーション
- 姿勢・呼吸指導
- セルフケア
② 熱エネルギーデバイス
Er:YAGレーザー
- 粘膜
- 表層組織
Nd:YAGレーザー
- 皮下組織
- 筋層
- 深部組織
③ 非熱エネルギーデバイス
- 体外衝撃波治療(ESWT)
- 高強度磁気刺激療法(StarFormer)
④ 注入治療
- ハイドロリリース
- ボトックス
などです。
痛みの原因は一つではありません。
原因を分析すること -何が原因なのか-
筋膜なのか。
神経なのか。
粘膜なのか。
あるいは複数が重なっているのか。
診断を行い、それぞれの特性を活かした治療を組み合わせることが重要です。
私たちには、多くの引き出しと、深みで医療に臨みたいと思います。
医療技術は日進月歩です。
今回の学会を通じて、まだまだ学ぶべきことがあり、さらに治療の幅を広げられる可能性を感じました。
これからも世界の最新技術を学びながら、日本橋骨盤底診療所の疼痛治療をさらに進化させていきたいと思います。
日本橋骨盤底診療所




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