「治った」のではなく、新しい自分と向き合う
「先生、もう漏れません。残尿感もありません。薬も飲んでいません。食事制限もしなくて大丈夫です。」
そんな嬉しい報告をいただいた外来でした。
当院を受診されるまでの数年間、頻尿や残尿感に悩み、複数の泌尿器科を受診されていました。
膀胱水圧拡張、DMSOも効果がなく・・:
薬を飲んでも良くならない。
検査をしても大きな異常はない。
それでも症状は続く。
そして辿り着いた先が、日本橋。
当時の診察記録では、内閉鎖筋、尾骨筋、肛門挙筋のすべてに強いトリガーポイントを認めました。
いわゆる「腟コリ」の状態です。
病名としては筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)。
頻尿を主症状とする場合は、「筋筋膜性頻尿症候群」ですが、治療方法同じで、たくさん病名があるとまたまたややこしくなるので、MPPSが浸透するまでMPPSとしています。
頻尿というと膀胱の病気と思われがちですが、実際には骨盤底筋の異常な緊張や痛みが膀胱を刺激し、頻尿や残尿感を引き起こしている方が少なくありません。頻尿の方の1/3と言われています。
この方には最初薬も併用しながら、
- 骨盤底リハビリテーション
- 体外衝撃波治療(Duolith)
すると約1か月で、
「良い日と悪い日の違いが分かるようになってきました」
と変化を実感されるようになり、
スターフォーマーによるメンテナンス
3か月ほどで、
「かなり良くなった」
という状態まで回復されました。
そして現在は、
- 尿もれなし
- 残尿感なし
- 薬なし
- 食事制限なし
ほぼ卒業と言ってよい状態です。
再発予防がこれからの本当の課題
長年の頻尿や骨盤底の不調には、姿勢や座り方、身体の使い方、ストレスとの付き合い方など、その人特有の生活習慣が関わっていることが少なくありません。
以前と同じ生活に戻れば、再び症状が顔を出す可能性があります。
だからせっかく「新しい自分に出逢った」事を忘れずに
「治った」
ではなく、
「何が良くて、何が悪かったのかを理解すること」
です。
自分の身体の声が聞けるようになると、少し調子が悪くなっても自分で軌道修正できるようになります。
それは病気を克服したというより、
新しい自分と向き合えるようになった状態
なのかもしれません。
何が良くて、何が悪かったのか。
それが分かるようになったら、もう大丈夫ですね
日本橋骨盤底診療所からの卒業です。
日本橋骨盤底診療所




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