最近、私自身が良い感触を掴んでいるのが
ハンナ型間質性膀胱炎(Hunner lesion type IC/BPS)に対するダイオードレーザー焼灼術です。
従来、ハンナ病変に対する治療は、
- 入院
- 全身麻酔あるいは腰椎麻酔
- 電気メスによる凝固術
が一般的でした。
しかし最近では、
- 軟性膀胱鏡(軟性ファイバー)
- レーザーデバイス
- エネルギー制御技術
の進歩によって、
日帰り手術で治療を行える時代になってきました。
電気メスとレーザーの違い
私が特に重要だと感じているのは、
「どこまで組織を焼灼するか」
と言う、エネルギーのコントロールです。
電気メスは組織深達性が比較的深くなりやすく、熱損傷が広がりやすい特徴があります。
一方、ダイオードレーザーは、
- 出力
- 照射時間
- 距離
を調整することで、比較的浅い層での焼灼をコントロールしやすい印象があります。
ハンナ病変は“粘膜病変”
ハンナ病変は、主に膀胱粘膜に存在する炎症性病変です。
そのため、
「粘膜だけを焼灼する」
という考え方が、とても重要なのではないかと感じています。
もし筋層まで深く熱損傷を与えてしまうと、
- 筋組織損傷
- 瘢痕化
- 膀胱壁の硬化
- 膀胱容量低下
につながる可能性があります。
つまり、
「病変を治療すること」と
「膀胱機能を守ること」
のバランスが大切なのです。
日帰り手術でも十分な効果を実感
実際、日帰りレーザー治療後の患者さんを追跡していると、
- 症状改善
- 術後経過
- 再燃までの期間
は、従来の入院手術と大きく変わらない印象があります。
さらに、
「術後の痛みが比較的長引きにくい」
という印象もあります。
もちろん、これは現時点での臨床的実感であり、今後しっかりと後ろ向き研究として検討していきたいと考えています。
間質性膀胱炎治療は進化している
間質性膀胱炎(IC/BPS)は、
- 原因が完全には解明されていない
- 痛みや頻尿で生活が大きく障害される
- 「治らない病気」と思われやすい
疾患です。
しかし、
- 診断技術
- 内視鏡技術
- レーザー技術
- 骨盤底治療
などの進歩により、治療は少しずつ変わってきています。
特にハンナ型は、病変をしっかり見極めて治療することで、大きく症状が改善する方も少なくありません。
「膀胱だけを診る」のではなく
- MPPS(筋筋膜性骨盤疼痛症候群)
- GSM(閉経関連尿路性器症候群)
などを合併している方も多く経験します。
つまり、
「病変だけ焼けば終わり」
ではなく、
- 粘膜
- 神経
- 筋肉
- 骨盤底
- ホルモン環境
まで含めて診ることが重要だと感じています。
日本橋骨盤底診療所

ハンナ型間質性膀胱炎、慢性膀胱痛、頻尿、骨盤痛、GSM、骨盤底機能障害など、総合的な診療を行っています。
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