再発ヘルニアと再発骨盤臓器脱に向き合う

本日は腹腔鏡下で2例の修復手術を行いました。

1例目は、左鼠径ヘルニア再発の方です。
これまでにリヒテンシュタイン法、そしてTAPP(腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術)を受けられていましたが、再び再発を認め、今回3回目となる修復術を行いました。

2例目は、骨盤臓器脱手術(LSC:腹腔鏡下仙骨腟固定術)後の再発で、小腸瘤(腸管が腟側へ下がる状態)に対する修復術でした。

私が担当する手術は、最近ではこうした再発例や修復手術(リペア手術)が当たり前になってきています。

もちろん本音を言えば、修復術よりも初回手術の方が気持ちは楽です。

再発手術では、
「前回どのような手術が行われていたのか」
「どこに癒着があるのか」
「神経や血管がどこを走っているのか」
「なぜ再発したのか」

を手術中に一つひとつ読み解きながら進めていかなければなりません。

そのため、手術が始まるまでは毎回不安があります。

患者さんやスタッフからは、

「いつも余裕そうですね」

と言われますが、決してそんなことはありません。

年齢を重ねて動きがゆっくりになっただけで、焦っているように見えないのかもしれません(笑)。

修復術をしていると、前回執刀された先生がどのように考え、どのような判断で手術をされたのかが見えてくることがあります。

良い部分もあれば、改善できそうな部分もあります。

それは決して批判ではなく、私自身も将来誰かに修復していただく立場になる可能性があるからです。

外科医は皆、限られた条件の中で最善を尽くしています。

最近は全国的にも、

「他院手術後の再発例はお断り」

「修復術は対応しない」

という施設が増えているように感じます。

確かに修復術は難しく、時間もかかり、責任も重くなります。

しかし、困っている患者さんがいる以上、誰かがその役割を担わなければなりません。

私はこれからも、

「断らない修復術」

を大切にしていきたいと思っています。

再発したから終わりではありません。

むしろ本当の勝負はそこから始まることもあります。

自分だったらが基本です。

 

これからも一例一例に向き合っていきたいと思います。

亀田メディカルセンター

https://medical.kameda.com/general/patient/index.html

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