スロベニアで伝えた、日本発の更年期泌尿器医療
先日、Fotona Symposiumにて、更年期以降の女性に生じる泌尿器科疾患について講演する機会をいただきました。
今回のテーマは、日本橋骨盤底診療所で取り組んでいる反復性膀胱炎(rUTI)の治療成績を中心に、近年注目している筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)まで含めた内容です。

反復性膀胱炎というと、「細菌感染を繰り返す病気」と考えられがちですが、更年期以降では単純な感染症としてだけでは説明できないケースが少なくありません。
- エストロゲン低下による粘膜萎縮
- 腟内環境やマイクロバイオームの変化
- 骨盤底筋機能不全
- 筋筋膜性疼痛
こうした複数の要因が重なり合い、症状を長引かせていることがあります。
講演では、腟・尿道粘膜の評価、腟pHやVHIの変化、レーザー治療による再発抑制効果について紹介するとともに、頻尿や骨盤痛の背景に潜むMPPSについてもお話ししました。

今回特に光栄だったのは、世界的な更年期医療の第一人者であり、Healthy AgingやLongevity Medicineの分野を牽引するイタリア・ピサ大学のMarco Gambacciani 教授と同じセッションで発表する事ができました。私の骨盤底医療の取り組みをさらに発展させるヒントを得ました。
ハイパースタッキングの生みの親でもあり、レーザーの特性をどう活かすのかを教えて頂いた先生でもあります。
講演後には、
「非常に勉強になった」
「これまで考えたことのない視点だった」
「新しいイメージができた」
など、多くの先生方から温かいフィードバックをいただきました。
更年期医療は、婦人科だけでも、泌尿器科だけでも完結しません。
粘膜、ホルモン、マイクロバイオーム、骨盤底筋、そして患者さんのQOLまで含めて考える時代になってきています。
今回の学会を通じて、日本橋骨盤底診療所で日々診療している内容が世界でも十分通用することを実感するとともに、まだまだ学ぶべきことの多さも感じました。
これからも「見えない骨盤底を見える化する」という視点を大切にしながら、更年期以降の女性がより快適に過ごせる医療を追求していきたいと思います。

日本橋骨盤底診療所



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