「尿もれは仕方ない」はもう古い。参議院議員会館で伝えた『骨盤底リハビリテーション』の可能性

「尿もれは仕方ない」を変えたい。参議院議員会館で骨盤底医療について講演しました

本日、参議院議員会館で開催された

「産前産後の母体に対するケアを通じて包括的に女性支援を考える議員連盟 第7回総会」

において、

「骨盤底リハビリテーションを、国民を支える医療インフラへ」

というテーマで講演をさせていただきました。

昭和医科大学横浜市北部病院からは、理学療士の重田美和先生が骨盤底リハビリテーションについてご講演されました。

私は泌尿器科医の立場から、現在の課題と今後の展望についてお話ししました。

小川克巳議員 重田美和先生

お話しした内容です。


「骨盤底機能障害」は、とても身近な病気です

「骨盤底機能障害」という言葉を初めて聞いた方も多いかもしれません。

しかし実際には、多くの女性が人生のどこかで経験する可能性のある病気です。

代表的な症状は、

  • 尿もれ
  • 骨盤臓器脱
  • 産後の骨盤痛
  • 性交痛
  • 閉経後の骨盤の痛み

などです。


痛みの原因は「筋肉」のことも少なくありません

肩こりや腰痛の原因として知られている筋筋膜性疼痛

実は、この痛みは筋肉がある場所ならどこにでも起こります。

もちろん骨盤底筋も例外ではありません。

妊娠・出産、加齢、閉経によるホルモン変化などによって骨盤底筋へ負担がかかると、痛みや違和感、性交痛など様々な症状が現れます。

しかし、この「骨盤底筋」という筋肉そのものが、まだ十分に知られていないことも大きな課題です。


尿もれも「年齢のせい」だけではありません

骨盤底筋がうまく働かなくなると、

  • 尿失禁
  • 骨盤臓器脱

が起こりやすくなります。

現在の医療では、症状がかなり進行し、手術が必要になる段階になって初めて専門医へ紹介されるケースも少なくありませんし、専門医でも手術の必要が無いと言われることが多いのです。

しかし、もっと早い段階から適切な評価とリハビリテーションを行えば、改善できる方は数多くいらっしゃいます。

「もっと早く知っていれば」

この言葉は重田先生の講演からも患者さんの声として共有できました。

私は日々の診療の中で、そのリハビリテーションの可能性を実感しています。


国会議員の皆さまが最後まで真剣に耳を傾けてくださいました

当日は、

  • 超党派の国会議員の皆さま
  • 厚生労働省の皆さま
  • 産婦人科医
  • 周産期医療に携わる先生方
  • 理学療法士

など、多くの専門家が参加されました。

正直なところ、講演前は少し緊張していました。

しかし実際には、皆さま最後まで真剣に耳を傾けてくださり、多くの関心を寄せていただきました。

女性の健康を支える医療がインフラとなる期待を強く感じる、大変有意義な時間でした。


骨盤底リハビリテーションを「当たり前の医療」に

骨盤底リハビリテーションは、まだ十分に普及しているとは言えません。

泌尿器科や婦人科の治療は知られるようになってきましたが、

「筋肉」や「機能」を評価し改善する医療

という考え方は、医療者の間でもまだまだ発展途上です。

だからこそ、今回のような場でその重要性をお伝えできたことは、大きな意味があったと感じています。


医療費削減にもつながる可能性

日本は超高齢社会を迎え、医療費の増加が大きな課題となっています。

骨盤底機能障害を早期に発見し、リハビリテーションによって改善できれば、

  • 手術を減らせる可能性
  • 介護予防
  • 転倒予防
  • 尿失禁による生活の質の低下防止
  • 社会生活の改善

など、多くの社会的メリットが期待できます。

骨盤底医療は、患者さん一人ひとりの人生を支えるだけでなく、日本の未来の医療を支える分野でもあると私は考えています。


我慢しないでください

もし今、

  • 尿もれ
  • 骨盤の痛み
  • 産後の不調
  • 性交痛
  • 骨盤臓器脱

などで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、

「年齢だから」「出産したから仕方ない」

と諦めないでください。

改善できる可能性は十分あります。

これからも日本橋骨盤底診療所は、骨盤底医療の重要性を発信し、一人でも多くの方が笑顔で生活できる社会を目指して活動を続けてまいります。

亀田総合病院

https://medical.kameda.com/general/medi_services/index_29.html

日本橋骨盤底診療所

https://npfclinic.jp


監修 理事長 安倍 弘和

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