「異常なし」と言われ続けた陰部痛

70代の女性です。

陰部の痛みがあり婦人科を受診。

「子宮はもう取っているし、卵巣も腫れていないので問題ありません」

それでも痛みは続き、今度は泌尿器科へ。

「膀胱には問題ありません」

婦人科を数件、泌尿器科も数件。
その間、約1年半。

痛みはあるのに、どこへ行っても「異常なし」でした。

そんなある日、以前の勤務地の近くをたまたま通りかかり、日本橋骨盤底診療所を見つけたそうです。

診察してみると、腟内のpHは8.0。
腟内視鏡では高度な腟粘膜萎縮、Grade 5。

さらに骨盤底筋を診察すると、ほとんどの筋肉に、触れると身体をのけぞるほど強いトリガーポイントを認めました。

診断は、

GSM(閉経関連尿路性器症候群)+MPPS(筋筋膜性骨盤痛症候群)

でした。

治療は、局所ホルモン療法と骨盤底リハビリテーションです。

この方を診察して、改めて思いました。

「異常がない」と「痛みの原因がない」は、同じではありません。

子宮や卵巣に異常がない。
膀胱にも異常がない。

それでも、腟粘膜や骨盤底筋に目を向けると、痛みの原因が見えてくることがあります。

「婦人科でもない」
「泌尿器科でもない」

そんな隙間に、骨盤底の病気は隠れていることがあります。

1年半かかって、たまたま通りがかりに見つけていただいた診療所。

もう少し早く、骨盤底という視点にたどり着ける医療にしたいと思います。

日本橋骨盤底診療所

https://npfclinic.jp

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