膀胱炎の治療の裏側
「何度も膀胱炎を繰り返す」
「抗生剤を飲めば良くなるが、また再発する」
このような症状を「体質」や「年齢のせい」と考えていませんか?
実はその背景に、膀胱がんや間質性膀胱炎(IC/BPS)が隠れていることがあります。
今回は、繰り返す膀胱炎として治療されていた患者さんに、最終的に膀胱がん(CIS)が見つかった症例をご紹介します。
症例紹介
60代女性
1年前から膀胱炎を繰り返し、近医にて月1回の頻度で抗生剤治療を受けていました。
しかし症状は改善せず、当院へ紹介受診となりました。
検査所見
膀胱鏡検査にて
- 膀胱右側に発赤を伴う病変
- ハンナ病変を疑う所見
を認めました。
さらに診察では
- 右内閉鎖筋に圧痛
- 圧痛により尿意が誘発
があり、以下の診断を考えました。
初期診断
- ハンナ型間質性膀胱炎(IC/BPS)
- 筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)
確定診断のための治療・検査
膀胱生検および電気凝固術を施行したところ、
👉 膀胱がん(CIS:上皮内癌)
が判明しました。
その後の治療経過
- BCG膀胱内注入療法を施行
- 治療効果判定のため再度評価
今回は
- 日帰り膀胱生検
- TULA(経尿道的レーザーアブレーション術)
を同時に施行
👉 再発は認めませんでした
なぜ見逃されやすいのか?
この症例から重要なポイントは、
👉 膀胱がんが「膀胱炎」として扱われ続けることがある
という点です。
特にCISは
- 血尿が目立たない
- 赤み(発赤)だけのことがある
- 痛みや頻尿を伴う
ため、
👉 間質性膀胱炎と非常に似た所見を呈することがあります
ハンナ病変と膀胱がんの鑑別
膀胱鏡で見たとき
| 所見 | 疑う疾患 |
|---|---|
| 発赤・出血点 | ハンナ病変 |
| 平坦な赤い病変 | CISの可能性 |
| 粘膜不整 | 腫瘍疑い |
👉 見た目だけでの判断は危険です
繰り返す膀胱炎の裏にある原因
繰り返す膀胱炎の背景には
- 慢性細菌感染
- 閉経関連尿路性器症候群(GSM)
- 間質性膀胱炎(IC/BPS)
- 膀胱がん
- 尿道周囲膿瘍
などが隠れている可能性があります。
重要:膀胱鏡が必要な人
以下に当てはまる方は、膀胱鏡検査をおすすめします。
- 1年に3回以上膀胱炎を繰り返す
- 半年で2回以上再発する
- 抗生剤で改善しない
- 尿検査で異常が続く
- 痛みや違和感が長引く
今回の学び
今回の症例から
👉 「ハンナ型間質性膀胱炎と思っても、がんが隠れていることがある」
👉 「繰り返す膀胱炎=精査が必要」
ということを改めて認識しました。
日本橋骨盤底診療所での対応
当院では
- 膀胱鏡検査
- 日帰り生検
- TULA(レーザー治療)
- BCG治療
まで一貫して対応可能です。
まとめ
繰り返す膀胱炎は
👉 「ただの膀胱炎ではない可能性」
を常に考える必要があります。
特に
- 改善しない
- 再発を繰り返す
場合は、
👉 一度しっかりとした検査を受けることが重要です
「何度も膀胱炎を繰り返している」
「原因がはっきりしない」
#日本橋骨盤底診療所
【公式】日本橋骨盤底診療所(泌尿器科・婦人科)|東京日本橋駅直結
#そのような方は、お気軽にご相談ください。
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