「日帰り尿道スリング手術と間質性膀胱炎のレーザー焼灼術」

日帰り尿道スリング手術と間質性膀胱炎のレーザー焼灼術

昨日と本日は、それぞれ1件ずつ日帰り手術を行いました。

昨日は尿失禁に対する尿道スリング手術(TVT手術)、本日はハンナ型間質性膀胱炎に対するレーザー焼灼術(TULA)です。

どちらも、これまでであれば「手術=入院」というイメージが強かった治療ですが、適切に患者さんを選択することで、日帰りで行うことが可能になっています。

「今から手術ですか?」

昨日の尿道スリング手術は、静脈麻酔と局所麻酔を併用して行いました。

手術が終わって患者さんが目を覚ますと、

「今からですか?」

との一言。

すでに手術は終わっています。

眠っていた時間は20分程度なので、ご本人にとっては本当に「あっという間」だったのだと思います。

術後は排尿状態を確認して、その日のうちに帰宅されました。

そして、すぐに旅行に行かれる予定とのことでしたので、本日もう一度来院していただき、排尿状態をチェックしました。

起き上がる時に少し痛みを感じるとのことでしたが、排尿には問題なく、

「今のところ尿漏れなし」

という効果も早速実感されていました。

もちろん術後しばらくは無理をせず、創部や排尿状態を確認しながら生活していただく必要があります。

それでも、手術のために何日も入院することなく、普段の生活へ早く戻れることは大きなメリットだと思います。

土曜日だからこそ日帰りでTULAを

本日は土曜日。

仕事をされている方にとって、平日に入院して手術を受けることは、それだけでも大きな負担になります。

今回の患者さんも日帰りでの治療を希望され、ハンナ型間質性膀胱炎に対するTULA(経尿道的レーザー焼灼術)を行いました。

TULAではダイオードレーザーを用いて、ハンナ病変を焼灼します。

従来の電気凝固と比較して、深部への熱影響を抑えながら病変部を治療できることは、何度も再発する可能性のある間質性膀胱炎において、とても大きなメリットではないかと感じています。

特に間質性膀胱炎では、治療を繰り返す可能性があります。

だからこそ、「病変はしっかり治療する。でも正常な膀胱へのダメージはできるだけ少なくする」という考え方は、とても重要だと思います。

今回も手術後は麻酔から速やかに覚醒し、状態を確認して帰宅となりました。

「入院しない」ということも治療の一部

日帰り手術のメリットは、単に「その日に帰れる」ということだけではありません。

入院のために仕事を何日も休む必要がない。

家族の予定を大きく変更する必要がない。

入院・退院の手続きもない。

そして治療が終われば、できるだけ早く自分の日常生活へ戻ることができます。

もちろん、すべての患者さん、すべての手術を日帰りにできるわけではありません。

年齢や基礎疾患、手術内容、麻酔方法、術後の状態などを十分に評価し、安全に帰宅できることが大前提です。

しかし、安全性を確保したうえで日帰り手術が可能なのであれば、患者さんの社会生活への影響を小さくでき、医療経済的にもメリットがあります。

治療のために生活を大きく変えるのではなく、できるだけ普段の生活の中で治療を完結させる。

昨日と今日の2件の日帰り手術を終えて、これからの骨盤底・泌尿器科診療では、こうした選択肢をもっと増やしていくことも大切だと改めて感じました。

日本橋骨盤底診療所

https://npfclinic.jp

· · · ·

コメント

コメントを残す