テニス仲間から、
「知り合いが陰茎が曲がって痛いって悩んでいるんだけど、何か治療法はない?」
と相談を受けました。
ペイロニー病は、陰茎の海綿体を包む白膜(筋膜)が炎症などをきっかけに硬くなり、瘢痕(はんこん)を形成する病気です。
その結果、
- 陰茎が曲がる
- 勃起時に痛みがある
- 性交がしづらい
といった症状が現れます。
原因の詳細はまだ完全には解明されていませんが、微細な外傷や炎症が繰り返されることで発症すると考えられています。
治療としては、
- ビタミンEなどの内服
- ステロイドやコラゲナーゼなどの局所注射(適応による)
- 改善しない場合には白膜形成術やプラーク切除などの手術
がよく知られています。
発症早期や活動期に試してみる価値がある治療の一つが体外衝撃波治療(ESWT)です。
体外衝撃波の特徴
体外衝撃波は、高い圧力エネルギーを組織へ伝えることで、
- 血流を改善する
- 新しい血管の形成(血管新生)を促す
- 炎症を抑える
- 組織の修復を促進する
- 瘢痕組織のリモデリング(再構築)を促す
- 痛みを軽減する
といった作用が期待されています。
そのため整形外科領域では、
- 足底腱膜炎
- テニス肘
- アキレス腱障害
- 石灰沈着性腱板炎
などのスポーツ外傷や慢性疼痛の治療として広く用いられています。
さらに近年では、
- 瘢痕治療
- 顔のアンチエイジング
- 脂肪組織へのアプローチ
など、応用範囲はますます広がっています。
今回治療したペイロニー病の患者さんは、合計6回の体外衝撃波治療を行い、
「ほとんど気にならない」
というレベルまで改善されました。
もちろん、すべての方に同じ効果が得られるわけではありませんし、進行して石灰化が強い症例では手術が必要になることもあります。
しかし、初期のペイロニー病では、低侵襲で身体への負担が少ない治療選択肢として体外衝撃波は十分検討する価値があると、あらためて感じた症例でした。
ペイロニー病は一人で悩まれる方が多い病気の一つです。
日本橋骨盤底診療所




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